新ブログ [サッカー撮影]
3年半以上にわたり、お世話になりましたこのブログですが、一旦区切りをつけ、
新ブログへ移行しました。
以下のURLです。
http://junior-youth-2.blog.so-net.ne.jp/
このブログは、まだまだ多くのアクセスをいただいておりますので、暫くはこのままにしておきます。
が、新ブログにて、サッカー撮影に関する私見を書き続けております。「少年サッカー」という括りを外して、
広くサッカー撮影に関する話題を書いていくつもりです。
新ブログ「the piece of my life」も、どうかよろしくお願いします。
新ブログへ移行しました。
以下のURLです。
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が、新ブログにて、サッカー撮影に関する私見を書き続けております。「少年サッカー」という括りを外して、
広くサッカー撮影に関する話題を書いていくつもりです。
新ブログ「the piece of my life」も、どうかよろしくお願いします。
少年サッカーの撮影 その79 [サッカー撮影]
下の作例
1D3+EF400mm F2.8 L IS 焦点距離 400mm シャッター速度優先
F4.0 SS 1/800 ISO 125 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
長焦点レンズを持っていないから、遠くの選手を捨て、届く範囲の手前側でプレーする選手に集中する。実際にこれをやってみると、それほど簡単ではないことに気付く。70m先の選手が5mドリブルして動いても、レンズを左右に僅か動かす(角度にして数度)だけで済む。ロストの可能性も低い。しかし、10m先の選手が5mドリブルすると、その10倍(角度にして数十度)はレンズを振らなければならない。更に大きく撮ろうと縦で撮影すれば、尚更。遠くの選手を小さく撮るのは簡単。激しく動き回る選手が近づけば近づくほど、動き大きさ・早さが感じられ、加速度的に難易度は増す。
熱帯魚の世界では、「金をかけるか、手間をかけるか」という言葉をよく耳にする。お金をかけて機材を揃え、飼育の手間を省く。稚魚から育てるのではなく、多少高価でも、ある程度の大きさに育った魚を購入して、幼魚期の手間と死亡危険度を省く。そのように、最初からある程度の投資をして、少しでも楽を得るか、趣味なんだから、「苦もまた楽し」とお金より手間を楽しむ飼育方法をとるのか、といった意味で使われるのだが、勿論どちらを選んでも、趣味として間違いではないと思う。ただ、「隣の芝は青い」的な悶々とした気持ちを抱いてばかりでは、なかなか趣味を楽しめないとは思う。
先月、高校生サッカーを見に行った時、私の傍らで選手の保護者と思しき方が撮影していた。手にしていたのはKissのWズームキット。試合中、そのチームの保護者の一団の中から撮っていたようだが、結局試合終了までまったく動かず、同じ場所から撮り続けていた。ハーフタイムでサイドが変わっても、日が暮れて逆光気味になってきても、である。その方の撮った画を見たわけではないが、何となく窺い知れる。見ながら、応援しながら、傍らの保護者と談笑しながら、の「ながら撮影」では、私としては期待できない。主催者の決めた範囲内で、もう少し動くなりして努力すれば、もっと違った画が得られたのではないだろうか、と思ってしまった。
昨年、県協会主催試合で撮影した際、地元地方紙の記者の方と一緒になった。その方(女性)が手にしていたのは、CANON EOS 20Dとサードパーティ製のズームレンズ。プロの方なら、もう少し良い機材を使っても良いのではないか、とも思ったが、社が決めた機材はそうなのだろう。でもその方は、自分の欲する画を求めて、精力的に撮影されていた。もちろん、主催者の決めた範囲内で動き、時に立って撮り、時にかがんで地面スレスレから撮ったっりして、機材のハンディを感じさせない。これも、その方の撮った画を見たわけではないが、何となく窺い知れる。
高性能な機材は、撮影者に表現の幅と容易さをもたらしてくれる。しかし、誰しも無限の予算がある訳ではない。夢や希望を抱かえていても、手持ちの機材で、与えられた条件の下で、目の前の選手を追わなければならないのが現実。初心者だから、予算が限られているから、とエントリー機を手にしたのなら、まずはその機材の性能をフルに発揮させ、足らない部分は撮影者の努力と工夫とアイデアでカバーする心得を持って、このサッカーという難題な被写体に向かっていただきたい。そうすればきっと、貴方にしか撮れない素晴らしい写真が撮れると思う。上級機材を既に持っている方は、プレッシャーを感じているのではないだろうか。高価な機材を使って、よい画が撮れるのが当たり前、そうでなければ、撮影者である自分のスキルとセンスの不足ということになってしまうのだから。その状況を充分楽しんでいただきたい、趣味なのだから。後は自分の腕を磨くだけ、という挑戦し甲斐のあるものに挑戦できる喜びを、ぜひ感じて、楽しんでいただきたい。
私の撮った写真は、私にしか撮れないかもしれないけど、それが必ずベストではない。貴方にしか撮れない写真は、私は撮れない。サッカー撮影は、たとえ少年といえども、なかなか難解な被写体に間違いないと思う。最初から簡単に、思ったような画は得られないかもしれない。けどそれは、どんなメーカー、どんなカメラ・レンズでも撮れる。知識と努力と工夫と体力とセンスとアイデアが、少し必要かもしれないけど、ぜひとも挑戦し、貴方にしか撮れない画を、これからも沢山残していただきたい。今しか撮れない画、を。
上の作例
1D3+EF400mm F2.8 L IS 焦点距離 400mm シャッター速度優先AE
F3.2 SS 1/500 ISO 3200 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
1D3+EF400mm F2.8 L IS 焦点距離 400mm シャッター速度優先
F4.0 SS 1/800 ISO 125 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
長焦点レンズを持っていないから、遠くの選手を捨て、届く範囲の手前側でプレーする選手に集中する。実際にこれをやってみると、それほど簡単ではないことに気付く。70m先の選手が5mドリブルして動いても、レンズを左右に僅か動かす(角度にして数度)だけで済む。ロストの可能性も低い。しかし、10m先の選手が5mドリブルすると、その10倍(角度にして数十度)はレンズを振らなければならない。更に大きく撮ろうと縦で撮影すれば、尚更。遠くの選手を小さく撮るのは簡単。激しく動き回る選手が近づけば近づくほど、動き大きさ・早さが感じられ、加速度的に難易度は増す。
熱帯魚の世界では、「金をかけるか、手間をかけるか」という言葉をよく耳にする。お金をかけて機材を揃え、飼育の手間を省く。稚魚から育てるのではなく、多少高価でも、ある程度の大きさに育った魚を購入して、幼魚期の手間と死亡危険度を省く。そのように、最初からある程度の投資をして、少しでも楽を得るか、趣味なんだから、「苦もまた楽し」とお金より手間を楽しむ飼育方法をとるのか、といった意味で使われるのだが、勿論どちらを選んでも、趣味として間違いではないと思う。ただ、「隣の芝は青い」的な悶々とした気持ちを抱いてばかりでは、なかなか趣味を楽しめないとは思う。
先月、高校生サッカーを見に行った時、私の傍らで選手の保護者と思しき方が撮影していた。手にしていたのはKissのWズームキット。試合中、そのチームの保護者の一団の中から撮っていたようだが、結局試合終了までまったく動かず、同じ場所から撮り続けていた。ハーフタイムでサイドが変わっても、日が暮れて逆光気味になってきても、である。その方の撮った画を見たわけではないが、何となく窺い知れる。見ながら、応援しながら、傍らの保護者と談笑しながら、の「ながら撮影」では、私としては期待できない。主催者の決めた範囲内で、もう少し動くなりして努力すれば、もっと違った画が得られたのではないだろうか、と思ってしまった。
昨年、県協会主催試合で撮影した際、地元地方紙の記者の方と一緒になった。その方(女性)が手にしていたのは、CANON EOS 20Dとサードパーティ製のズームレンズ。プロの方なら、もう少し良い機材を使っても良いのではないか、とも思ったが、社が決めた機材はそうなのだろう。でもその方は、自分の欲する画を求めて、精力的に撮影されていた。もちろん、主催者の決めた範囲内で動き、時に立って撮り、時にかがんで地面スレスレから撮ったっりして、機材のハンディを感じさせない。これも、その方の撮った画を見たわけではないが、何となく窺い知れる。
高性能な機材は、撮影者に表現の幅と容易さをもたらしてくれる。しかし、誰しも無限の予算がある訳ではない。夢や希望を抱かえていても、手持ちの機材で、与えられた条件の下で、目の前の選手を追わなければならないのが現実。初心者だから、予算が限られているから、とエントリー機を手にしたのなら、まずはその機材の性能をフルに発揮させ、足らない部分は撮影者の努力と工夫とアイデアでカバーする心得を持って、このサッカーという難題な被写体に向かっていただきたい。そうすればきっと、貴方にしか撮れない素晴らしい写真が撮れると思う。上級機材を既に持っている方は、プレッシャーを感じているのではないだろうか。高価な機材を使って、よい画が撮れるのが当たり前、そうでなければ、撮影者である自分のスキルとセンスの不足ということになってしまうのだから。その状況を充分楽しんでいただきたい、趣味なのだから。後は自分の腕を磨くだけ、という挑戦し甲斐のあるものに挑戦できる喜びを、ぜひ感じて、楽しんでいただきたい。
私の撮った写真は、私にしか撮れないかもしれないけど、それが必ずベストではない。貴方にしか撮れない写真は、私は撮れない。サッカー撮影は、たとえ少年といえども、なかなか難解な被写体に間違いないと思う。最初から簡単に、思ったような画は得られないかもしれない。けどそれは、どんなメーカー、どんなカメラ・レンズでも撮れる。知識と努力と工夫と体力とセンスとアイデアが、少し必要かもしれないけど、ぜひとも挑戦し、貴方にしか撮れない画を、これからも沢山残していただきたい。今しか撮れない画、を。
上の作例
1D3+EF400mm F2.8 L IS 焦点距離 400mm シャッター速度優先AE
F3.2 SS 1/500 ISO 3200 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
少年サッカーの撮影 その78 [サッカー撮影]
このブログをご覧の皆さんで、サッカーを撮られている方は、下のような画はあまり撮っていないと思います。
先日某掲示板にて、またピントのズレに関する書き込みがあった。そしてその方の撮っている画を見てみると、被写体があまりに小さい。ファインダー上で小さい被写体を狙うとなると、いくらAFフレームを1点に指定したとしても、フレームに対して被写体が小さいので、正確にピントを合わせるのは難しい。ましてや、それが動体となると尚更で、手持ち撮影だと更にそれが加速する。これを以って、機械的なピントのズレがあるのではないか、と推測するのはまず無理であろう。
狙う選手が遠ければ、撮影者と被写体との間に介在する空気量も多い。真冬の澄んだ空気ならば影響は少ないかもしれないか、これから夏にかけては、それは無視できない場合も多くなる。AFで何とか捉えても、エッジの立ったキリッとした画にはならないことも多い。これを以って、テレ端の画が甘い、と断を下すのは、なかなかレンズにとっては厳しい評価だと思う。
上の写真は中学生サッカーで、タッチライン沿いから向こう側のタッチライン沿いの攻防を撮っているので、おおよそ被写体との距離は70mほどあると思われる。人工芝グランドだが、曇天のおかげで照り返しも少なく、真夏の陽炎のような熱気の影響も無いので、それほど悪い条件ではない。けれど、どの選手を狙って撮っているのか分かりにくく、もちろんこの画をトリミングしたとしても、見栄えがするような画になるとも思えず、結局は使い道が無い画になりがちだ。こういう画(私は以前、サッカーをやっている風景と言ったことがある)を撮っていて、カメラやレンズのせいにするのは酷のように思える。
縦横に不規則に動くサッカーの場合、それをしっかり捕捉すること自体が難しいことではあるが、私はこれまで、被写体である選手をなるべく大きく撮ることを、ここで書き続けてきたつもりだ。それはつまり、必要な焦点距離のレンズを用意しなさい、ということでもある。けれど、長焦点距離のレンズは概して高価になるもので、誰もが手にできない場合もあるだろう。それならばいっそ、撮っても無駄になると思われるようなシーン(上の写真のような)は、スッパリ諦める、ということをお勧めしたい。
小学生サッカーならまだしも、中学生以上となると、大人と同じ広さのピッチで試合を行う。こうした状況で、Wズームキットの望遠レンズ(200mm程度)などでは、なかなか全てのプレー、全ての選手をキリッ撮るのは難しく、無駄打ちになることが多い。デジタルだから、万が一を期待して撮っておいても良いじゃないか、という反論も出よう。だが、えてして、何でも撮ってやろうとすると、大事な場面、得意な距離に来た時に、上手く対処できなかったりするものである。
チーム撮りをしている方からは、なるべく出場選手全員をまんべんなく撮りたいので、小さくても押さえておかないといけない場合もある、という反論が出るかもしれない。けれど、「まんべんなく」撮りたいのであれば、まずはそう撮れるポジションを撮影者自身が工夫するのが先決ではないだろうか。だがどうも、そういった光景を見ることは少ない。
初心者の方で、まずはWズームキットから、と言われる方は多い。仕事と違い、生活がかかっているわけではない。趣味なのだから、今後どこまで自分が熱中できるか分からないものに、最初から高額な投資が出来ない、という気持ちはよく分かる。実は私も、最初はそうだったから。誰しも無限の予算がある訳ではない。限られた機材の中でサッカー撮影に挑むのなら、まずは全てを撮ろうとせず、撮れるところからしっかり撮る、ということから始められてはいかがだろう。予算が限られるなら、撮る範囲も限る、というわけだ。そして慣れてきたらその範囲を、少しづつ広げていくことをお勧めしたい。長焦点レンズが手に入らないのに、無理に遠くの選手を撮って不満を募らせるより、届く範囲の選手のプレーに集中する撮り方をした方が、よりよい結果がより多く得られると思う。
しかし、言うは易し、これは実は決して楽なことではない。
(つづく)
下の作例
1D3+EF400mm F2.8 L IS 焦点距離 400mm シャッター速度優先
F3.2 SS 1/1000 ISO 1600 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
上の作例
1D3+EF300mm F2.8 L IS 焦点距離 300mm シャッター速度優先
F2.8 SS 1/500 ISO 250 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
先日某掲示板にて、またピントのズレに関する書き込みがあった。そしてその方の撮っている画を見てみると、被写体があまりに小さい。ファインダー上で小さい被写体を狙うとなると、いくらAFフレームを1点に指定したとしても、フレームに対して被写体が小さいので、正確にピントを合わせるのは難しい。ましてや、それが動体となると尚更で、手持ち撮影だと更にそれが加速する。これを以って、機械的なピントのズレがあるのではないか、と推測するのはまず無理であろう。
狙う選手が遠ければ、撮影者と被写体との間に介在する空気量も多い。真冬の澄んだ空気ならば影響は少ないかもしれないか、これから夏にかけては、それは無視できない場合も多くなる。AFで何とか捉えても、エッジの立ったキリッとした画にはならないことも多い。これを以って、テレ端の画が甘い、と断を下すのは、なかなかレンズにとっては厳しい評価だと思う。
上の写真は中学生サッカーで、タッチライン沿いから向こう側のタッチライン沿いの攻防を撮っているので、おおよそ被写体との距離は70mほどあると思われる。人工芝グランドだが、曇天のおかげで照り返しも少なく、真夏の陽炎のような熱気の影響も無いので、それほど悪い条件ではない。けれど、どの選手を狙って撮っているのか分かりにくく、もちろんこの画をトリミングしたとしても、見栄えがするような画になるとも思えず、結局は使い道が無い画になりがちだ。こういう画(私は以前、サッカーをやっている風景と言ったことがある)を撮っていて、カメラやレンズのせいにするのは酷のように思える。
縦横に不規則に動くサッカーの場合、それをしっかり捕捉すること自体が難しいことではあるが、私はこれまで、被写体である選手をなるべく大きく撮ることを、ここで書き続けてきたつもりだ。それはつまり、必要な焦点距離のレンズを用意しなさい、ということでもある。けれど、長焦点距離のレンズは概して高価になるもので、誰もが手にできない場合もあるだろう。それならばいっそ、撮っても無駄になると思われるようなシーン(上の写真のような)は、スッパリ諦める、ということをお勧めしたい。
小学生サッカーならまだしも、中学生以上となると、大人と同じ広さのピッチで試合を行う。こうした状況で、Wズームキットの望遠レンズ(200mm程度)などでは、なかなか全てのプレー、全ての選手をキリッ撮るのは難しく、無駄打ちになることが多い。デジタルだから、万が一を期待して撮っておいても良いじゃないか、という反論も出よう。だが、えてして、何でも撮ってやろうとすると、大事な場面、得意な距離に来た時に、上手く対処できなかったりするものである。
チーム撮りをしている方からは、なるべく出場選手全員をまんべんなく撮りたいので、小さくても押さえておかないといけない場合もある、という反論が出るかもしれない。けれど、「まんべんなく」撮りたいのであれば、まずはそう撮れるポジションを撮影者自身が工夫するのが先決ではないだろうか。だがどうも、そういった光景を見ることは少ない。
初心者の方で、まずはWズームキットから、と言われる方は多い。仕事と違い、生活がかかっているわけではない。趣味なのだから、今後どこまで自分が熱中できるか分からないものに、最初から高額な投資が出来ない、という気持ちはよく分かる。実は私も、最初はそうだったから。誰しも無限の予算がある訳ではない。限られた機材の中でサッカー撮影に挑むのなら、まずは全てを撮ろうとせず、撮れるところからしっかり撮る、ということから始められてはいかがだろう。予算が限られるなら、撮る範囲も限る、というわけだ。そして慣れてきたらその範囲を、少しづつ広げていくことをお勧めしたい。長焦点レンズが手に入らないのに、無理に遠くの選手を撮って不満を募らせるより、届く範囲の選手のプレーに集中する撮り方をした方が、よりよい結果がより多く得られると思う。
しかし、言うは易し、これは実は決して楽なことではない。
(つづく)
下の作例
1D3+EF400mm F2.8 L IS 焦点距離 400mm シャッター速度優先
F3.2 SS 1/1000 ISO 1600 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
上の作例
1D3+EF300mm F2.8 L IS 焦点距離 300mm シャッター速度優先
F2.8 SS 1/500 ISO 250 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
少年サッカーの撮影 その77 [サッカー撮影]
前回(3月18日)から少し間が空いてしまいましたが、人工芝グランドでの撮影について、続きです。
さて、人工芝グランドに反射する光も難敵だ。前回(少年サッカーの撮影 その77 3月18日)の2枚目の写真を見て欲しい。その写真と下の写真は、同じ日(2008.08.18)に同じグランド(当県の鈴鹿)で撮ったものだ(使用機材は、1D3+EF400mm F2.8 L ISで共通。RAWで撮って現像したが、現像パラメーターは同一)。
違うのは、撮影時間(前回は11:11:49、上は15:22:36)と僅かな撮影ポジションの違い。上の写真の、キラキラ輝いて見える地面が人工芝だ。夏の快晴での試合だったが、差す日の角度・強さによっては、まるで銀盤のように輝くことがあるのが人工芝。この点は十分配慮して撮影しないと、露出がオーバーやアンダーになるピーキーな撮影になったり、フレアーに悩まされたり、AFが意図せぬ所に引っ張られたりして、歩留まりが極端に悪くなることがある。
では測光モードを変えてみては、露出補正で対処してみては、と思うのだが、なかなか瞬時の対応が難しい場合もある。下の2枚の写真を見て欲しい。
向かって左の画の撮影時間は16:20:18、対して右は16:20:50。僅か30秒ほどしか違わないのだが、その間私は撮影場所を移動していない。要するに、レンズを向ける方向が大きく変わっただけなのだが、それで地面の人工芝の写り方(光り方)が大きく変わるのが分かっていただけると思う。サッカーは広いグランド内で、常に縦横に動き回るスポーツ。しかもプレー自体が途切れないで、順光から逆光には瞬時に代わる。人工芝上での順光セッテイングと逆光セッテイングをカメラに記憶させておいて、状況に応じて瞬時に切り替える、というのが理論的な対処法なのかもしれないが、じゃあ中間状態の場合はどうする(実際、上の2枚の写真の間に7コマ撮っている)、とか考えてみたりして、私自身が未だ実践できていない事をここで勧めるわけにはいかない。
人工芝グランドでも、常にこんな反射光に常に悩まされるとは限らない。しかし、こうなる可能性があることは、頭の隅に入れておいても損にはならないと思う。そしてもしそうなったら、そうなるかもしれないと思ったら、私が実践しているのは以下の点だ。
・反射光がひどくなる角度や撮影ポジションを確認し、出来るだけそれを避けるようにする。
・反射光は時間の経過で変わったり、一瞬薄い雲がかかっただけで無くなってしまうので、 試合途中での
極端な設定はしない。
・フレアーの影響が出やすいので、トリミング前提で被写体を小さく撮ると、使えない写真が多くなりがち。
選手をなるべく大きく撮るよう心がける。
・AF精度の低下が考えられるので、ピント精度に集中する。
・できればRAWで撮って、後処理で対処できるマージンを作る。
・光り輝く人工芝であろうと、撮るのは選手。人工芝に神経質になり過ぎず、選手の動きに集中する。
何とも、決定的なアドバイスができなくて、申し訳ないのだが、こんなところが今の私の対処法。
人工芝グランドが増えることは好ましい事に違いないのだが、撮影にあたっては、いつもと違う覚悟で、その都度随時適応・工夫していかないといけないと思う。
上の作例(人工芝グランド 御殿場)
1D3+EF100-400mm F4.5-5.6 L IS 焦点距離 130mm シャッター速度優先
F5.0 SS 1/800 ISO 250 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
さて、人工芝グランドに反射する光も難敵だ。前回(少年サッカーの撮影 その77 3月18日)の2枚目の写真を見て欲しい。その写真と下の写真は、同じ日(2008.08.18)に同じグランド(当県の鈴鹿)で撮ったものだ(使用機材は、1D3+EF400mm F2.8 L ISで共通。RAWで撮って現像したが、現像パラメーターは同一)。
違うのは、撮影時間(前回は11:11:49、上は15:22:36)と僅かな撮影ポジションの違い。上の写真の、キラキラ輝いて見える地面が人工芝だ。夏の快晴での試合だったが、差す日の角度・強さによっては、まるで銀盤のように輝くことがあるのが人工芝。この点は十分配慮して撮影しないと、露出がオーバーやアンダーになるピーキーな撮影になったり、フレアーに悩まされたり、AFが意図せぬ所に引っ張られたりして、歩留まりが極端に悪くなることがある。
では測光モードを変えてみては、露出補正で対処してみては、と思うのだが、なかなか瞬時の対応が難しい場合もある。下の2枚の写真を見て欲しい。
向かって左の画の撮影時間は16:20:18、対して右は16:20:50。僅か30秒ほどしか違わないのだが、その間私は撮影場所を移動していない。要するに、レンズを向ける方向が大きく変わっただけなのだが、それで地面の人工芝の写り方(光り方)が大きく変わるのが分かっていただけると思う。サッカーは広いグランド内で、常に縦横に動き回るスポーツ。しかもプレー自体が途切れないで、順光から逆光には瞬時に代わる。人工芝上での順光セッテイングと逆光セッテイングをカメラに記憶させておいて、状況に応じて瞬時に切り替える、というのが理論的な対処法なのかもしれないが、じゃあ中間状態の場合はどうする(実際、上の2枚の写真の間に7コマ撮っている)、とか考えてみたりして、私自身が未だ実践できていない事をここで勧めるわけにはいかない。
人工芝グランドでも、常にこんな反射光に常に悩まされるとは限らない。しかし、こうなる可能性があることは、頭の隅に入れておいても損にはならないと思う。そしてもしそうなったら、そうなるかもしれないと思ったら、私が実践しているのは以下の点だ。
・反射光がひどくなる角度や撮影ポジションを確認し、出来るだけそれを避けるようにする。
・反射光は時間の経過で変わったり、一瞬薄い雲がかかっただけで無くなってしまうので、 試合途中での
極端な設定はしない。
・フレアーの影響が出やすいので、トリミング前提で被写体を小さく撮ると、使えない写真が多くなりがち。
選手をなるべく大きく撮るよう心がける。
・AF精度の低下が考えられるので、ピント精度に集中する。
・できればRAWで撮って、後処理で対処できるマージンを作る。
・光り輝く人工芝であろうと、撮るのは選手。人工芝に神経質になり過ぎず、選手の動きに集中する。
何とも、決定的なアドバイスができなくて、申し訳ないのだが、こんなところが今の私の対処法。
人工芝グランドが増えることは好ましい事に違いないのだが、撮影にあたっては、いつもと違う覚悟で、その都度随時適応・工夫していかないといけないと思う。
上の作例(人工芝グランド 御殿場)
1D3+EF100-400mm F4.5-5.6 L IS 焦点距離 130mm シャッター速度優先
F5.0 SS 1/800 ISO 250 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
少年サッカーの撮影 その76 [サッカー撮影]
建築素材として身近になって随分経つので、人工芝はご存じの方がほとんどだと思う。この人工芝を使ったサッカー場が、全国各地で増えているらしい。もちろん天然の芝の上で行うのが本来だろうし、Jリーグなどトップクラスの試合では、天然芝に限定されている。しかし、ユース世代以下の大会や練習場では、近年よく見かけるようになったし、天然芝に比べれば維持管理に費用と時間が節約できる人工芝グランドは、今後日本では増え続けるかもしれない。昔は、スライディングなどすると、摩擦熱で火傷する恐れもあったようだが、現在サッカー場で使われている人工芝ではそんな心配は無用とのことで、同じ人工芝でも街中で見かけるようなものや、野球用などとは違うらしい。もっとも、サッカー用人工芝でも、天然芝に近づけるべく、またサッカーの過酷な使用に耐えられるように耐久性を持たせるべく、日々進化しているようで、設置時期や使用目的などで、いろんな種類があるようだ。
我々が撮っている身近な少年サッカーでは(特に地方では)、天然芝のグランドなどは、大きな大会の決勝ぐらいでしか使わせてもらえない。通常は学校の運動場や土のグランド。砂埃の舞う、雨天なら泥だらけのグランドで試合が行われる。プレーする選手も、芝の上の綺麗なグランドの方が気合も意欲も違うだろうが、撮影する方としても、綺麗な緑の上でのプレーとなると、撮った画の見栄えが違う。撮る方も気合も意欲も上がるのだが、こうした人工芝グランドが普及してくれると、そうした希望が一部叶えるようになるかもしれない。
だがしかし、人工芝はやっぱり人工物。天然芝とはやっぱり違う。撮るとなると、これがなかなか難敵だったりする場合がある。まず下の写真を見比べて欲しい。
この2枚の写真は、まったく同じ人工芝グランド(当県の伊勢)で撮ったものだ。使用機材もどちらも同じ、1D3+EF400mm F2.8 L IS。撮影日時は向かって左側が2009.10.31.15:00:42、右側が2009.11.01.14:50:00。撮影日は一日違いだが、時間はほぼ同じ。RAWで撮って現像したが、パラメーターは同じにしてあり、ホワイトバランスはどちらも「オート」だ。向かって左側の写真は、選手の影が薄いことで、曇り空。対して右側は、背景に傘を差した人が見られるように、小雨が降る状況で、何とも鉛色の冴えない人工芝に見える。天候によって人工芝は、その色合いが随分変わることが分かっていただけると思う。ホワイトバランスを工夫すれば、もっと見栄え良くなると思われるが、人工芝グランドだからといって、綺麗な緑の上でのプレーが撮れる、とは限らない。
夏の炎天下などでは、照り返しの熱が選手に襲いかかることもある。それは傍らで撮影している我々も同様。直接照りつける日射だけでなく、下からムッと湧きあがるような熱にも、体力と集中力を奪われることもある。夏の人工芝グランドでの撮影は、とにかく暑さ対策をしていかないと、体がキツイ。
反射するのは熱ばかりでなく、光もそうだ。
(つづく)
上の作例(at 鈴鹿)
1D3+EF400mm F2.8 L IS 焦点距離 400mm シャッター速度優先
F3.2 SS 1/800 ISO 100 評価測光 露出補正 ±0 AI SERVO AF RAW
我々が撮っている身近な少年サッカーでは(特に地方では)、天然芝のグランドなどは、大きな大会の決勝ぐらいでしか使わせてもらえない。通常は学校の運動場や土のグランド。砂埃の舞う、雨天なら泥だらけのグランドで試合が行われる。プレーする選手も、芝の上の綺麗なグランドの方が気合も意欲も違うだろうが、撮影する方としても、綺麗な緑の上でのプレーとなると、撮った画の見栄えが違う。撮る方も気合も意欲も上がるのだが、こうした人工芝グランドが普及してくれると、そうした希望が一部叶えるようになるかもしれない。
だがしかし、人工芝はやっぱり人工物。天然芝とはやっぱり違う。撮るとなると、これがなかなか難敵だったりする場合がある。まず下の写真を見比べて欲しい。
この2枚の写真は、まったく同じ人工芝グランド(当県の伊勢)で撮ったものだ。使用機材もどちらも同じ、1D3+EF400mm F2.8 L IS。撮影日時は向かって左側が2009.10.31.15:00:42、右側が2009.11.01.14:50:00。撮影日は一日違いだが、時間はほぼ同じ。RAWで撮って現像したが、パラメーターは同じにしてあり、ホワイトバランスはどちらも「オート」だ。向かって左側の写真は、選手の影が薄いことで、曇り空。対して右側は、背景に傘を差した人が見られるように、小雨が降る状況で、何とも鉛色の冴えない人工芝に見える。天候によって人工芝は、その色合いが随分変わることが分かっていただけると思う。ホワイトバランスを工夫すれば、もっと見栄え良くなると思われるが、人工芝グランドだからといって、綺麗な緑の上でのプレーが撮れる、とは限らない。
夏の炎天下などでは、照り返しの熱が選手に襲いかかることもある。それは傍らで撮影している我々も同様。直接照りつける日射だけでなく、下からムッと湧きあがるような熱にも、体力と集中力を奪われることもある。夏の人工芝グランドでの撮影は、とにかく暑さ対策をしていかないと、体がキツイ。
反射するのは熱ばかりでなく、光もそうだ。
(つづく)
上の作例(at 鈴鹿)
1D3+EF400mm F2.8 L IS 焦点距離 400mm シャッター速度優先
F3.2 SS 1/800 ISO 100 評価測光 露出補正 ±0 AI SERVO AF RAW
少年サッカーの撮影 その75 [サッカー撮影]
昨年、県サッカー協会のカメラマンとして撮影していた時のこと。ハーフタイムにメディア交換のため、控室に戻ってきた私に、協会スタッフの方が話しかけてきた。
スタッフ「いや~、A高校のフォワードの子。凄いねえ。一年生だってね」
私「そうなんですか。ポストプレーもキッチリこなしているし、何といっても縦への突破力もありますね」
スタッフ「それに対してBチームの方は、ちょっと苦しいね。左サイドの突破だけではねえ」
私「ええ。ボールを奪った後に、ボランチの押し上げが足らないようで、攻撃にバリエーションが少ない」
スタッフ「そうそう。前半はディフェンスが頑張って無失点だったけど、失点は時間の問題かなあ」
私「そうですね。でも逆にA高校の方が先に失点すると、がぜん面白い試合になりそうですけど」
カメラのCFカードを入れ替えながらそんな会話を数分して、私は再度ピッチサイドに出ていった。
今回話題にしたいのは、撮影していると試合が見れない、楽しめないのか、ということです。
以前、サッカー撮影するのなら、撮影に集中すべきだ、と書いた。応援しながら、観戦しながら、そして撮影しながら、では、どれも中途半端になってしまい、良い結果に結びつかない事が多いので、撮影結果の良さを望むなら、撮影に集中すべきだ、と書いたことがある。では撮影に集中すると、試合展開や内容がまったく分からないのか、と言えば、決してそうではない、と言いたい。
確かに、声援を送ることはできないかもしれない。試合中に常にグランド全体を見ながらフォーメーションの確認はできないかもしれない。監督やコーチ、解説者のように、ボール保持者以外の選手の動きをつぶさに観察することはできないかもしれない。しかし、サッカー撮影ではボールを持った選手を追い、その動きを予測しながらレンズを振り、良いシーン・決定的なシーンを求めてファインダーを覗いているのである。望遠レンズを使うので、すごく狭い範囲しか見ていないようだが、実は狭い画角だからこそ、撮影ポイントを的確に押さえるために、グランドを広い眼で見る必要がある。狭い画角のレンズだから、選手や試合展開を先読みする必要があり、その為にグランドで繰り広げられる動きに合わせて、撮影場所を移動したり工夫する必要もある。誰がどのように得点したか、どの子が出てどのようなプレーをしたか、それが分からないということは決してないし、逆にそれが分からないようなら、良い撮影結果は絶対に得られない。
それに加え、裸眼では見えない、その瞬間の選手の表情や、仔細なプレーの様子を、望遠レンズで見ている撮影者には分かる場合が多い。限界ギリギリのプレーなのか、まだ体力的に余裕があるのか、プレー中の表情や体の動きの速さで感じ取れる場合もあるし、今のファールが本当に悪質なものだったのか、スタンドからでは分かりにくい時も、カメラマンには見えていたりすることもある。実は最初に書いたような会話は、プロの撮影現場ではカメラマン同士で頻繁に交わされている類のもので、特に珍しいものではない。カメラマンも実は、良い写真を撮るために、試合をしっかり見ているものである。地方紙の記者などは、カメラマンを兼ねていたりすることはよくあることだから。
ただ、いきなり出来ることではないかもしれない。自分の機材の対する知識、どういう設定をしてどう撮れば、どういう画が得られるという知識があり、それに加えて多くの試合を撮ってきた経験が必要だと思う。それらが、いざ現場、という状況での余裕を生み、試合中に集中すべき処とそうでない処を生む。逆にそれが無ければ、先に言った「二兎を追う者は一兎をも得ず」の結果になってしまう。
試合時間の間、ずっとファインダーを覗いていることはない。私の場合測ったことは無いが、試合時間に対してファインダーを覗いている時間は、十分の一も無いだろう。それ以外の時間は主に何をしているかと言えば、試合を見ているのである。試合を見て、撮影チャンスを探しているのである。中途半端に撮影することは、良い撮影結果を得られないが、慣れればきっと、試合を楽しみながら撮影することはできると思う。声を出して、手を振って応援することはできないかもしれないが。

上の作例
1D3+EF400mm F2.8 L IS 焦点距離 400mm シャッター速度優先
F3.2 SS 1/800 ISO 640 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
スタッフ「いや~、A高校のフォワードの子。凄いねえ。一年生だってね」
私「そうなんですか。ポストプレーもキッチリこなしているし、何といっても縦への突破力もありますね」
スタッフ「それに対してBチームの方は、ちょっと苦しいね。左サイドの突破だけではねえ」
私「ええ。ボールを奪った後に、ボランチの押し上げが足らないようで、攻撃にバリエーションが少ない」
スタッフ「そうそう。前半はディフェンスが頑張って無失点だったけど、失点は時間の問題かなあ」
私「そうですね。でも逆にA高校の方が先に失点すると、がぜん面白い試合になりそうですけど」
カメラのCFカードを入れ替えながらそんな会話を数分して、私は再度ピッチサイドに出ていった。
今回話題にしたいのは、撮影していると試合が見れない、楽しめないのか、ということです。
以前、サッカー撮影するのなら、撮影に集中すべきだ、と書いた。応援しながら、観戦しながら、そして撮影しながら、では、どれも中途半端になってしまい、良い結果に結びつかない事が多いので、撮影結果の良さを望むなら、撮影に集中すべきだ、と書いたことがある。では撮影に集中すると、試合展開や内容がまったく分からないのか、と言えば、決してそうではない、と言いたい。
確かに、声援を送ることはできないかもしれない。試合中に常にグランド全体を見ながらフォーメーションの確認はできないかもしれない。監督やコーチ、解説者のように、ボール保持者以外の選手の動きをつぶさに観察することはできないかもしれない。しかし、サッカー撮影ではボールを持った選手を追い、その動きを予測しながらレンズを振り、良いシーン・決定的なシーンを求めてファインダーを覗いているのである。望遠レンズを使うので、すごく狭い範囲しか見ていないようだが、実は狭い画角だからこそ、撮影ポイントを的確に押さえるために、グランドを広い眼で見る必要がある。狭い画角のレンズだから、選手や試合展開を先読みする必要があり、その為にグランドで繰り広げられる動きに合わせて、撮影場所を移動したり工夫する必要もある。誰がどのように得点したか、どの子が出てどのようなプレーをしたか、それが分からないということは決してないし、逆にそれが分からないようなら、良い撮影結果は絶対に得られない。
それに加え、裸眼では見えない、その瞬間の選手の表情や、仔細なプレーの様子を、望遠レンズで見ている撮影者には分かる場合が多い。限界ギリギリのプレーなのか、まだ体力的に余裕があるのか、プレー中の表情や体の動きの速さで感じ取れる場合もあるし、今のファールが本当に悪質なものだったのか、スタンドからでは分かりにくい時も、カメラマンには見えていたりすることもある。実は最初に書いたような会話は、プロの撮影現場ではカメラマン同士で頻繁に交わされている類のもので、特に珍しいものではない。カメラマンも実は、良い写真を撮るために、試合をしっかり見ているものである。地方紙の記者などは、カメラマンを兼ねていたりすることはよくあることだから。
ただ、いきなり出来ることではないかもしれない。自分の機材の対する知識、どういう設定をしてどう撮れば、どういう画が得られるという知識があり、それに加えて多くの試合を撮ってきた経験が必要だと思う。それらが、いざ現場、という状況での余裕を生み、試合中に集中すべき処とそうでない処を生む。逆にそれが無ければ、先に言った「二兎を追う者は一兎をも得ず」の結果になってしまう。
試合時間の間、ずっとファインダーを覗いていることはない。私の場合測ったことは無いが、試合時間に対してファインダーを覗いている時間は、十分の一も無いだろう。それ以外の時間は主に何をしているかと言えば、試合を見ているのである。試合を見て、撮影チャンスを探しているのである。中途半端に撮影することは、良い撮影結果を得られないが、慣れればきっと、試合を楽しみながら撮影することはできると思う。声を出して、手を振って応援することはできないかもしれないが。

上の作例
1D3+EF400mm F2.8 L IS 焦点距離 400mm シャッター速度優先
F3.2 SS 1/800 ISO 640 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
少年サッカーの撮影 その74 [サッカー撮影]
ずいぶん永らく間が空いてしまいました。久しぶりのサッカー撮影に関してです。

サッカー撮影に関して、一脚の有用性を以前書いた。今回は、三脚の勧め、である。
一脚を勧めておいて、次は三脚とは、何とも矛盾した話のようだが、道具は状況に応じて使い分けるべき、というのが結論だ。一脚のメリット・デメリットについては以前に書いたが、その最大のメリットである機動性を封じられた撮影状況では、思い切って三脚を使う方が良い場合がある、ということだ。
例えば観客席から撮影する場合。なるべく選手に近い場所から撮りたいので、最前列に陣取るのだが、観客席がガラガラで、居たとしても顔なじみの人ばかり、という状況なら、一脚で移動しながらの撮影もできるかもしれないし、できるならそちらをお勧めしたい。しかし、他の観客が多くいる中では、大きなレンズを持った人が前をウロウロするのは、甚だ迷惑だろうし、気兼ねなく撮影することもできない。そういう状況では、自席からの定点撮影を余儀なくされる。それなら一脚を使うより三脚の方が、グッとメリットが大きくなる場合が多い。安定感に優れ、ブレにも強く、ホールドの負担も少なく、それゆえより一層シャッターチャンスに集中できるからだ。
ただ私はこの状況でも、三脚にビデオ雲台を組み合わせた場合、という但し書きを付けたい。前後左右に動く動体撮影では、3ウェイ雲台では固定せず(傾き以外)フリーの状態で被写体を追うことになるが、これだと動きにぎこちなさが出る場合がある。自由雲台でも固定せずにフリーで使うが、常に支えていないとカメラ(レンズ)が傾いてしまい、意図しない傾いた画像が取れたりするので、水平を気にしながらの撮影になり、三脚のメリットである安定感を生かせないと思うからだ。その点ビデオ雲台は元々が、左右のパン、上下のチルトを駆使しながら撮影することを目的にした雲台なので、水平を保ったまま動体を上下左右にスムーズに追うことができる。最初の設置の際に、キチンと水平出しをするのが面倒を感じる場合もあるが、それさえキッチリやっておけば、後はどのようにレンズを振っても、水平を気にせず、レンズ+ボディの自重を気にせず、被写体とシャッターチャンスに集中することができる。
鳥撮りの方が良く使われるビデオ雲台だが、これにはピンからキリまである。私は比較的安価なManfurotto 503を使っているが、高価なものはこれの数十倍の値段のものもある。よくオマケで付いてくる最安値クラスのビデオ三脚は、スムーズな動きは望むべくもないので、ここはオイルの粘性を使って動きを制御するオイルフリュード雲台を使いたいところ。もちろん、耐荷重も考慮して。価格もそうだが、ビデオ雲台は他の雲台よりグッと重いので、持ち運びなどの点では考慮すべきで、その点を考えても、三脚を使った定点撮影向きだろう。
上の写真では、EF70-200 F2.8 LISと組み合わせているが、移動できないとなれば、ここは可変焦点距離のズームレンズを使いたいところ。明るい単焦点レンズより同ISOではシャッター速度が稼げないが、ブレに強い三脚を使うのなら、思い切って被写体ブレを活かした画を狙うのも良いかもしれない。とにかく一度使ってみると、こんなにも楽に選手を追えるのか、と手持ち撮影や一脚常用の方は思われるだろう。
移動できないなら三脚、といっても、周りへの配慮は忘れてはならない。最近のサッカー撮影熱の盛り上がりで、試合進行や大会運営に妨げになるような撮影をする方が増えているという。風景撮影でも問題になったことがあるが、三脚使用を禁じられている場所もある。三脚はどうしても場所をとるし、他の観客や通行の妨げになることも多いので、動けないからといって多くの観客の中で使うのは、配慮は必要だとは思う。

上の作例
1D3+EF300mm F2.8 L IS 焦点距離 300mm シャッター速度優先
F3.2 SS 1/800 ISO 1250 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
サッカー撮影に関して、一脚の有用性を以前書いた。今回は、三脚の勧め、である。
一脚を勧めておいて、次は三脚とは、何とも矛盾した話のようだが、道具は状況に応じて使い分けるべき、というのが結論だ。一脚のメリット・デメリットについては以前に書いたが、その最大のメリットである機動性を封じられた撮影状況では、思い切って三脚を使う方が良い場合がある、ということだ。
例えば観客席から撮影する場合。なるべく選手に近い場所から撮りたいので、最前列に陣取るのだが、観客席がガラガラで、居たとしても顔なじみの人ばかり、という状況なら、一脚で移動しながらの撮影もできるかもしれないし、できるならそちらをお勧めしたい。しかし、他の観客が多くいる中では、大きなレンズを持った人が前をウロウロするのは、甚だ迷惑だろうし、気兼ねなく撮影することもできない。そういう状況では、自席からの定点撮影を余儀なくされる。それなら一脚を使うより三脚の方が、グッとメリットが大きくなる場合が多い。安定感に優れ、ブレにも強く、ホールドの負担も少なく、それゆえより一層シャッターチャンスに集中できるからだ。
ただ私はこの状況でも、三脚にビデオ雲台を組み合わせた場合、という但し書きを付けたい。前後左右に動く動体撮影では、3ウェイ雲台では固定せず(傾き以外)フリーの状態で被写体を追うことになるが、これだと動きにぎこちなさが出る場合がある。自由雲台でも固定せずにフリーで使うが、常に支えていないとカメラ(レンズ)が傾いてしまい、意図しない傾いた画像が取れたりするので、水平を気にしながらの撮影になり、三脚のメリットである安定感を生かせないと思うからだ。その点ビデオ雲台は元々が、左右のパン、上下のチルトを駆使しながら撮影することを目的にした雲台なので、水平を保ったまま動体を上下左右にスムーズに追うことができる。最初の設置の際に、キチンと水平出しをするのが面倒を感じる場合もあるが、それさえキッチリやっておけば、後はどのようにレンズを振っても、水平を気にせず、レンズ+ボディの自重を気にせず、被写体とシャッターチャンスに集中することができる。
鳥撮りの方が良く使われるビデオ雲台だが、これにはピンからキリまである。私は比較的安価なManfurotto 503を使っているが、高価なものはこれの数十倍の値段のものもある。よくオマケで付いてくる最安値クラスのビデオ三脚は、スムーズな動きは望むべくもないので、ここはオイルの粘性を使って動きを制御するオイルフリュード雲台を使いたいところ。もちろん、耐荷重も考慮して。価格もそうだが、ビデオ雲台は他の雲台よりグッと重いので、持ち運びなどの点では考慮すべきで、その点を考えても、三脚を使った定点撮影向きだろう。
上の写真では、EF70-200 F2.8 LISと組み合わせているが、移動できないとなれば、ここは可変焦点距離のズームレンズを使いたいところ。明るい単焦点レンズより同ISOではシャッター速度が稼げないが、ブレに強い三脚を使うのなら、思い切って被写体ブレを活かした画を狙うのも良いかもしれない。とにかく一度使ってみると、こんなにも楽に選手を追えるのか、と手持ち撮影や一脚常用の方は思われるだろう。
移動できないなら三脚、といっても、周りへの配慮は忘れてはならない。最近のサッカー撮影熱の盛り上がりで、試合進行や大会運営に妨げになるような撮影をする方が増えているという。風景撮影でも問題になったことがあるが、三脚使用を禁じられている場所もある。三脚はどうしても場所をとるし、他の観客や通行の妨げになることも多いので、動けないからといって多くの観客の中で使うのは、配慮は必要だとは思う。

上の作例
1D3+EF300mm F2.8 L IS 焦点距離 300mm シャッター速度優先
F3.2 SS 1/800 ISO 1250 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
少年サッカーの撮影 その73 [サッカー撮影]
これは今年一番の秀作だ、と思った写真を印画して、しばし&何度も眺めてみる。そうやって見るということは、自然といつも撮っているありふれた写真と比較しながら見ていることになるのだが、暫し感じることが出てくる場合がある。「どうしてもう一瞬だけ早くシャッターを切らなかったのだろう。そうすれば・・・」「被写体の選手をもう少し脇に寄せたほうが良かったかもしれない。そうすれば・・・」「選手の表情は素晴らしいのに、背景が何だか煩雑に思えてきた。撮る角度を工夫すれば、もう少し・・・」。モニターでは簡単に等倍鑑賞できるので、ピントのチャックには大変便利。なので、ボツ写真を見つけることには優れている。でもよい写真、作品になるような写真は、画全体から何か感じられるものがあるように思える。どうも私には、それはモニターで見ているだけでは分かりにくい部分が有るように思えてならない(もちろん、モニターでしっかり感じられる敏腕の方もいると思うのだが)。
偉そうなことを言っている私も、なぜそのことに気づいたかというと、フォトコンテストに応募する際にである。多くのコンテストは、データではなくプリントした状態で応募することになっている。その理由は、色の再現性が見る機材によって変わるのを防ぐ、応募する側が意図した色の表現も審査の対象とする、ということが理由だろう。今年撮った膨大な中から応募作品を厳選し、それをプリントする。そこで封筒に入れて送ってしまったら、そんなことは思わなかっただろうが、一晩じっくり見てみると、「やっぱりこれは好きだなあ。たとえ入選しなくても、自分的には満足いくものだ」と思えるものと、「厳選したつもりが、いつも撮っている写真と大して変わらないなあ」と思えるものとに分かれてくる。なぜかというと、紙に印画したことで、鑑賞する体制が変わったからだろう。そうした鑑賞する体制が変わっても、良いと思える写真は、やっぱり自分としては作品だろうし、その違いや区別がまた、撮る際にも有用なスキルの獲得につながると思うからだ。
ただ、ここで私が言いたいのは、プロのカメラマンの撮る、作品のような写真を目指そう、とか、そうでなければ大した写真じゃない、ということでは決してない。我が子や我が子のチームメイトの写真を撮っておられる方々にとっては、決定的なシーンのみ撮れればいい、一試合に数枚の芸術性に優れた写真が撮れればいい、と考えておられる方は少ないと思う。自チーム撮りには、撮った写真の平均点の高さを目指す側面が必ずあると思うからだ。
撮った写真をすべて印画することは無理だろうが、モニター鑑賞だけで終わらせることなく、気に入った写真を印画して、ちょっと離れて見てみる、じっくり時間をかけて見てみる、違った気分の時に眺めてみる。そしてそこで、何か違った側面を感じられたら、フィルム時代とは大きく変わった現在の環境、簡単にプリントアウトできる便利さを、十分に享受していると言えないだろうか。
上の作例
1D3+EF300mm F2.8 L IS +EF EXTENDER 1.4x 焦点距離 420mm シャッター優先
F5.0 SS 1/1000 ISO 100 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
偉そうなことを言っている私も、なぜそのことに気づいたかというと、フォトコンテストに応募する際にである。多くのコンテストは、データではなくプリントした状態で応募することになっている。その理由は、色の再現性が見る機材によって変わるのを防ぐ、応募する側が意図した色の表現も審査の対象とする、ということが理由だろう。今年撮った膨大な中から応募作品を厳選し、それをプリントする。そこで封筒に入れて送ってしまったら、そんなことは思わなかっただろうが、一晩じっくり見てみると、「やっぱりこれは好きだなあ。たとえ入選しなくても、自分的には満足いくものだ」と思えるものと、「厳選したつもりが、いつも撮っている写真と大して変わらないなあ」と思えるものとに分かれてくる。なぜかというと、紙に印画したことで、鑑賞する体制が変わったからだろう。そうした鑑賞する体制が変わっても、良いと思える写真は、やっぱり自分としては作品だろうし、その違いや区別がまた、撮る際にも有用なスキルの獲得につながると思うからだ。
ただ、ここで私が言いたいのは、プロのカメラマンの撮る、作品のような写真を目指そう、とか、そうでなければ大した写真じゃない、ということでは決してない。我が子や我が子のチームメイトの写真を撮っておられる方々にとっては、決定的なシーンのみ撮れればいい、一試合に数枚の芸術性に優れた写真が撮れればいい、と考えておられる方は少ないと思う。自チーム撮りには、撮った写真の平均点の高さを目指す側面が必ずあると思うからだ。
撮った写真をすべて印画することは無理だろうが、モニター鑑賞だけで終わらせることなく、気に入った写真を印画して、ちょっと離れて見てみる、じっくり時間をかけて見てみる、違った気分の時に眺めてみる。そしてそこで、何か違った側面を感じられたら、フィルム時代とは大きく変わった現在の環境、簡単にプリントアウトできる便利さを、十分に享受していると言えないだろうか。
上の作例
1D3+EF300mm F2.8 L IS +EF EXTENDER 1.4x 焦点距離 420mm シャッター優先
F5.0 SS 1/1000 ISO 100 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW
少年サッカーの撮影 その72 [サッカー撮影]
我が子や我が子のチームメイトの勇姿を撮った写真、皆さんはそうした写真をどうして見ているだろうか。
フィルム写真しかなかった頃は、カメラ店で現像とプリントを依頼し、ちょっと期待しながらの2~3日の時間を必要とし、出来上がりに一喜一憂し、お気に入りの一枚については、大きく引き伸ばしたりした、そんな方が多かったのではないだろうか。デジタル全盛の今では、撮ったその日にPCにデータを移せば、モニターで即座に撮影結果を見られるし、簡単に拡大縮小・等倍鑑賞ができ、トリミングやレタッチも瞬時にでき、カメラ店のプリントに負けない品質で自宅プリントができる。時代とともに、カメラを取り巻く環境は大きく変わったものだ。
ところでサッカー撮影では、一日の撮影枚数が数十枚、ということはめったに無い。その何倍もの枚数を一日に撮ると思うし、そうでなければ撮れない一枚もある、ということは以前にも書いた。膨大な撮影枚数のなかから、取捨選択するのは楽しみでもあり苦しみでもあるのだが、その中から自画自賛の一枚を発見したら、カメラ店のプリントでもよし、自宅のプリンターでの印刷でもよいから、一度紙にしてみることをお勧めしたい。そして、最初はちょっと気恥ずかしいかもしれないが、できれば額などに入れて、数日でも自宅に飾ってみることをお勧めしたい。現在の液晶モニターは、高性能・大画面化していて、確認作業には何ら不便はないのだが、鑑賞という意味は、また違った側面を持つと思うからだ。
今日撮ってきた画像データを自宅のPCに移す。それらを順番に見ていきながら、失敗カットや不要な画を削除していく。そうした作業の中で、オオっと思える一枚を見つけたりする。思わず口元が緩む瞬間なのだが、さて貴方がGOODと感じたその写真は、貴方がモニターで鑑賞しての評価だ。PCのモニターでは通常、大変近い距離で写真を見ているといえる。これをプリントアウトして(できるだけ大きく)、少し離れた距離から眺めてみると、また違った面が見えてくることがある。額などに入れなくても、できればちょっと自室の壁などに数日貼っておいて、ちょっと見たり、じっくり見たりしてみると、また違った面が見えてくることがある。
(つづく)
上の作例
1D3+EF400mm F5.6 L 焦点距離 400mm 絞り優先
F5.6 SS 1/640 ISO 100 評価測光 露出補正 +1/3 AI SERVO AF RAW















