So-net無料ブログ作成
検索選択

少年サッカーの撮影 その76 [少年サッカーの撮影]

少年サッカー76-1.jpg

建築素材として身近になって随分経つので、人工芝はご存じの方がほとんどだと思う。この人工芝を使ったサッカー場が、全国各地で増えている。もちろんサッカーは天然の芝の上で行うのが本来だろうし、Jリーグなどトップクラスの試合では天然芝に限定されているし、アマチュアでも大きな大会の決勝などもそうだ。しかし、ユース世代以下の大会や練習場では、近年よく見かけるようになったし、天然芝に比べれば維持管理に費用と時間が節約できる人工芝グランドは、今後日本で更に身近になるっだろう。
昔はスライディングなどすると、摩擦熱で火傷する恐れもあったようだが、現在サッカー場で使われている人工芝は進化していて、そんな心配は無用。同じ人工芝でも住宅用とは違う。そのサッカー用人工芝でも、天然芝に近づけるべく年々改良され、またサッカーの過酷な使用に耐えられるように耐久性を持たせるべく、日々進化しているようで、設置時期や使用目的などで、実はいろんな種類があるようだ。
我々が撮っている身近な少年サッカーでは(特に地方では)、天然芝のグランドなどは、大きな大会の決勝ぐらいでしか使わせてもらえない。通常は学校の運動場や土のグランド。砂埃の舞う、雨天なら泥だらけのグランドで試合が行われる。プレーする選手も、芝の上の綺麗なグランドの方が気合も意欲も違うだろうが、綺麗な緑の上でのプレーとなると(それが人工芝であっても)、撮った画の見栄えが違うので、撮る方も気合も意欲も上がる。気候面や経済面での日本の現状では、人工芝グランドが普及しつつあり、撮影者のそうした希望が一部叶えるようになっている。
だがしかし、人工芝はやっぱり人工物。天然芝とはやっぱり違う。撮るとなると、これがなかなか難敵だったりする場合がある。まず下の写真を見比べて欲しい。

少年サッカー76-2.jpg

この2枚の写真は、まったく同じ人工芝グランドで撮ったものだ。使用機材もどちらも同じ、1D3+EF400mm F2.8 L IS。撮影日時は向かって左側が2009.10.31.15:00:42、右側が2009.11.01.14:50:00。撮影日は一日違いだが、時間はほぼ同じ。RAWで撮って現像したが、パラメーターは同じにしてあり、ホワイトバランスはどちらも「オート」だ。向かって左側の写真は、選手の影が薄いことで分かるように曇り空。対して右側は、背景に傘を差した人が見られるように、小雨が降る状況で、何とも鉛色の冴えない人工芝に見える。天候によって人工芝は、その色合いが随分変わることが分かっていただけると思う。ホワイトバランスを工夫すれば、もっと見栄え良くなると思われるが、人工芝グランドだからといって、綺麗な緑の上でのプレーが撮れる、とは限らない。天候や光線状況、人工芝の種類などによって、見え方・写り方も変わってくるので、天然芝に比べて設定が難しいのが人工芝。ここはRAWで撮って、現像パラメーターで調整したいところだ。

少年サッカー76-3.jpg

夏の人工芝グランドでの撮影は、陽に焼かれる人口芝から立ち上る陽炎が、AFを迷わせたり、画のシャープさを奪ったりする。これは天然芝ではまず無いので、人工芝グランドでの撮影の際には、いつも以上に注意が必要だ。
また、夏の炎天下などでは、照り返しの熱が選手と同様に、傍らで撮影している我々にも襲い掛かってくる。下からムッと湧きあがるような熱にも、体力と集中力を奪われる。この照り返しは、天然芝グランドの比ではない。天上から射る日差しの他に、こうした下からの攻撃もあるのが人工芝グランドなので、撮影者も暑さ対策をしていかないと、体がキツイ。
反射するのは熱ばかりでなく、光もそうだ。

少年サッカー76-4.jpg

少年サッカー76-5.jpg

少年サッカー76-7.jpg


1枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS+EF1.4xEXTENDERⅡ
焦点距離 420mm 絞り優先AE シャッター速度 1/400 絞り F4.0 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 500  AI SERVO AF  RAW
3枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/800 絞り F2.8 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW
4枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F2.8 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 800  AI SERVO AF  RAW
5枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm 絞り優先AE シャッター速度 1/800 絞り F3.2 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 200  AI SERVO AF  RAW
6枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS+EF1.4xEXTENDERⅡ
焦点距離 420mm 絞り優先AE シャッター速度 1/500 絞り F4.5 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 400  AI SERVO AF  RAW

nice!(2)  コメント(4) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 4

コメントの受付は締め切りました
アプロ

ジュニアユース様、初めまして。
1DMarkⅡから7Dへ買い換えるときにこちらの記事を参考にさせていただきました。
今のところは3回ほど使ってやっと7Dが解りかけてきたところです。
ちっちゃくて軽いので1日中手持ちで振り回すおじさんにはちょうど良いカメラです(笑)。
条件は違いますが同じようなスポーツ撮りなので又寄らせていただきます。
by アプロ (2010-03-19 00:31) 

wataru-wata

こんにちは。
人工芝って、見た目は常にキレイなのですが、天然芝と違って色々あるんですね。”書かれている事が天然芝ではどうなるのか?”との問いに、自分では答えられないのですが、非常に興味深く読ませていただきました。我が家の庭を始め、私の行動範囲内は天然芝onlyなのですが、今年は芝生の写り方にも注目してみようと思います。

それにしても、2枚目はスゴイ瞬間を捉えておられますよね!”すごいなぁ・・”との言葉以外出てこないです。
by wataru-wata (2010-03-19 14:16) 

tm-engineering

クラブチーム所有の人工芝グラウンドがいくつかあり、撮影したことがあるのですが、正直見栄えというか、綺麗さというか、そういうところは、天然芝や土よりも悪いような気がします。夏の人工芝の照り返しは選手、撮影者、見ている父兄、みんなしんどいです。
by tm-engineering (2010-03-19 20:40) 

ジュニアユース

みなさん、コメントありがとうございます。

アプロさん、はじめまして。
7Dでスポーツをお撮りになっているのですね。確かに手持ちで一日中振り回すには、1D系よりも7Dのコンパクトさが生きる場合はありますよね。このブログが参考になるかどうか分かりませんが、何時でも気軽に遊びに来てください。

wataru-wataさん、こんにちは。
天然芝がやっぱり一番だと思いますよ。日が照っていても、雨が降っていても、色が出ます。その点、人工芝は出ない時もありますから。よろしければ、続きもお付き合いください。

tm-enginneringさん、こんにちは。
天然芝でも人工芝でも土でも、グランドによって状態は様々ですよね。できれば良い条件の下で、子供たちにサッカーをさせてやりたい、その妥協点が人工芝グランドかもしれませんね。夏はキツイですが。

by ジュニアユース (2010-03-19 22:28) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。