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少年サッカーの撮影 その64 [少年サッカーの撮影]

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初心者の方にサッカー撮影についてのことを聞かれる際に感じるのは、数値的な目標、表面的な決まり事のようなものを欲しがる傾向にある。しかしそんなものは、本当にあるのだろうか。シャッター速度も絞り値も、写真を撮る上で多くのパラメーターの内のごく一部でしかない。それを聞いて同じようにしたところで、同じ画が撮れるわけでも、失敗しないわけでもない。そういった表面的な数値などに、実は普遍的なものは何も無く、もっと重視すべき点は他にあったりする。でも、初心者の方々は、そういった点を気にしがちだ。木を見て森を見ず、では意味は無かろうと思うのだが。
こんな偉そうな事を言っている私も、数年前は初心者。最初からベテランでも熟練者でもない。努力しないと上達しないことは分かっているけど、やっぱり横道や回り道を避けて、最短距離を進みたいと思うのが人の常。ただ、その最終目標が数値で表せるようなはっきりしたものなら良いかもしれないが、素晴らしい写真を撮る、満足できる写真を撮る、という人それぞれで評価の異なる目標だと、なかなか最短距離の道を探すことは難しい。仕事として写真を撮る場合は別として、趣味として楽しむのなら、多少の失敗や回り道は成功の元として、割り切れる余裕は欲しい、というのは逃げ口上に聞こえるだろうか。でも今ベテランと言われる方々も、きっとそんな経験を重ねてきたと思う。

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ただ、物には順番と言うものはあるかもしれない。被写体ブレ・手ブレ・ピンズレ、これらをしっかり見分けられるようにならないと、失敗の原因を掴めない。動き回るサッカー選手を、しっかり止めて撮ることができない人に、躍動感が出るブレた写真を撮ることは無理だ。被写界深度内に被写体が入っていればOKという人に、ボケを生かした写真を撮ることはできない。

「不規則に動き回るサッカー選手を、しっかりブラさず止めて、狙った選手にビシッとピントの合った写真を撮ることから始めてください。ブラす、とか、ボカす、とか、構図がどうの、というのは、その次です。」

私は今も、初心者の方にはこれを言い続けている。偉そうなことを言っている私も、これができるようになるまで、かなりの時間を要したから。

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現在のデジタル一眼レフカメラには、シャッターボタンしか無い、ということはなく、多くの選択ができるようなボタンやスイッチが並んでいる。だから敷居の高いもの、難解な製品という印象を初心者の方に与えてしまっている。しかしそれらのボタンやスイッチは、撮影者の表現力や創意工夫を実現するために必要なもの。僅かな時間で全て理解し、手足のごとく使いこなせるような底の浅い分野ではないかもしれない。でも少し興味を覚え、安くなったとはいえ、未だ高価な部類に入るカメラやレンズを手にしたのなら、じっくり付き合ってみると、当初は予想しなかった驚きや喜びが得られるかもしれない。貴方が噛んでマズイと思うかウマイと思うか分からないが、噛んで、じっくり噛んでみないと分からないこともある。
ベテランの方々には退屈な話だったかもしれないが、今回は初心者の方へのメッセージとして書かせていただいた。ある程度、知識や経験が身に付いてくると面白くもなってくると思うのですが、現実には初心者から経験初歩の段階までで挫折してしまう人が多いように思える。やみくもに進んで、先が見えないと不安にもなるし、意欲も萎える。そんな方々に、ちょっと先まで、を感じてもらえればと思い、これまで書き続けてきた。これから先も私の考え・私の経験したことを基に、サッカー撮影に関する私見を、このブログで続けていこうと思っている。

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1枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS
焦点距離 300mm 絞り優先AE シャッター速度 1/800 絞り F4.0 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW
2枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F4.5 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 160  AI SERVO AF  RAW
3枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS
焦点距離 300mm 絞り優先AE シャッター速度 1/50 絞り F2.8 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 1600  AI SERVO AF  RAW
4枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS+EF1.4xEXTENDERⅡ
焦点距離 420mm 絞り優先AE シャッター速度 1/1250 絞り F4.5 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW
5枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF300mm F2.8 L IS
焦点距離 300mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/640 絞り F3.5 評価測光
露出補正 +2/3  ISO 100  AI SERVO AF  RAW
6枚目
CANON 1D MarkⅢ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm シャッター速度優先AE シャッター速度 1/1000 絞り F3.5 評価測光
露出補正 +1/3  ISO 125  AI SERVO AF  RAW

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コメント 3

コメントの受付は締め切りました
やなちゃん

私もたまに動きものを撮ることがありますが
基礎を身に着けるのに結構時間をかけたクチです^^
仰るように、初心者の頃は沢山の失敗もしましたし偶然による成功もありました
一時期、夜のスナップで60mm(90mm相当)を1秒露光で撮る訓練をしてホールディングを鍛えたことも今となっては無駄ではなかったように思えます
「チャレンジ精神こそ上達への一歩」というのがアマチュアである私の基本姿勢となっています
by やなちゃん (2009-03-27 22:30) 

cimarron

子供のサッカーを撮り始めて約一年半になりました。
その前はビデオカメラで撮影していましたがダラダラと時間が流れるだけで退屈な動画を撮っていたという感じです。
デジ一を購入して撮って見ると一瞬の動きをシャープな画像に止めて撮るということがどんだけ難しく、背景をぼかして被写体を浮き立たせると心に残る一瞬を記録できることが分かるとデジ一の世界にのめりこんでしまいました。シャッター速度、絞りのパラメーターはセオリーに従い後はファインダーを覗いて自分のイメージする構図を思い描いてカメラを構えるとというパターンが最近の撮影スタイルです。
この世界、機材の性能が画質に大きく影響しますがシャッターチャンスは誰にでも与えられるチャンスだと思いますので、じっくりととファインダーを覗き、カメラを構える今日この頃です。
by cimarron (2009-03-28 13:05) 

ジュニアユース

コメントありがとうございます。

ぴんさん、こんにちは。
私は写真撮影の基礎とか基本というものには、まったく無頓着で無知だと思います。偉そうなことを言ってますが、そういう意味では自己流の極致でしょうね。ただ自分なりの試行錯誤はしてきたつもりですし、今も続けています。「チャレンジ精神こそ上達への一歩」、まったく同意です。

cimarronさん、こんにちは。
確かにスポーツ撮影では、シャッターチャンスをいかにものにするかが大切ですよね。それも常に動いているものですから、チャンスと思っても、その0.1秒後にはチャンスでは無くなるのですから。

by ジュニアユース (2009-03-28 22:11)